さんぶ野菜ネットワーク 『基本理念』
1. 土壌消毒剤・除草剤を使用しない。
2. 化学肥料を使わず、堆肥・緑肥作物による土作りを重視する。
3. 特定の品目に偏らない作付けをし、輪作体系を重視する。
4. 取り組む耕地を明確に特定し、登録する。
5. 「いのち」に直結した食べ物を供給することを常に意識し、
消費者と顔の見える関係作りを目指す。
 

〜〜〜 有機農法・法人化の背景 〜〜〜
●連作障害による農薬使用の増加
●農薬使用等による健康影響の懸念
有機栽培(農業)の開始
●高齢化による後継者、遊休農地の問題
●所得向上対策の必要性
 
 平成17年2月
★農事組合法人さんぶ野菜ネットワーク設立


〜〜〜 取り組みの実績と技術 〜〜〜
●病害虫管理:IPM農法の実践
・物理的防除(被覆資材の使用:ネット等)
・天敵を利用(バンカープランツ)
・フェロモン剤を使用
・黄や青の粘着板の使用
・土壌消毒剤は使用しない
・太陽熱消毒技術の導入
・マリーゴールド、ヘイオーツ等、センチュウ対抗作物を輪作体系に導入
 
●施肥等
・100%有機配合のオーダーメイド肥料
・全面全層施肥の他、溝施肥、ベッド施肥を併用
・植物主体の堆肥を使用。米糠・落花生殻等を添加
・動物性の堆肥は、近隣の畜産農家2軒(豚・牛)と
提携し、地域循環型の農業を目指す。
・緑肥作物の作付による輪作体系の継続
施肥設計例(レタスの場合)
山武全有機(6-6-3)
有機石灰
必須微量要素(苦土等)
完熟堆肥
160kg 
80kg 
40kg 
2〜3t 
 
●IPM(総合病害虫管理)を推奨しています。
 過剰な農薬散布を行わないように物理的防除を基本として、粘着テープやフェロモントラップ等を利用して、過剰な農薬散布抑える取り組みを行っています。
 ※被覆資材:サンサンネット
  (有害虫の侵入の抑制効果)
 ※被覆資材:パオパオ
  (保温・防虫)
 ※粘着テープ
  (有害虫の密度減少)
 ※フェロモントラップ
  (交信撹乱)
 ※緑肥作物
  (対抗作物)
※簡易分析機による土壌分析
 (Drソイルを使用する生産者たち)


●有機部会設立以前と現在の作付け例(T氏)
 換金作物主体であった、作付体系を土作り優先の輪作体系へ転換。輪作体系を整える為に品目数・耕作面積が増加する事となった。
        ●設立以前    ★現 在  
品  目
 スイカ
 ニンジン
 サトイモ
 トマト
 ゴボウ




品  目
レタス(春・秋)
ニンジン(春・秋冬)
スイカ
ホウレンソウ
コマツナ
ダイコン
サトイモ
八つ頭
モロヘイヤ
オカヒジキ
葉ショウガ
ミニトマト
シシトウ
みずな
秋冬ネギ
ムギ及び緑肥



●特定の品目に偏らない作付けをし、輪作体系を重視しています。
 特定品目(単一)に偏った栽培は、病気や害虫の発生を誘発します。そこで、1つの畑に同じ品目を連続して栽培するのではなく、輪作と呼ばれる方法で複数の畑に複数の品目を栽培する方法を行っております。下記の図は輪作を図式した物です。このように他品目を栽培し、さらに間に緑肥を栽培することにより連作障害を回避しております。
 さんぶ野菜ネットワークでは年間5品目以上の作付を義務づけています。こうして健康な土づくりを行うことにより、健康な野菜が出来るのです。
圃場1
里芋
圃場2
ほうれん草
圃場3
緑肥(休み)
圃場4
人参
圃場1
緑肥(休み)
圃場2
大根
圃場3
ほうれん草
圃場4
里芋


〜〜〜 多元チャンネル販売 〜〜〜
販売先等
 有機農産物専門業者
  宅配業者
 実需者
 生協
 直販所等
 小売業
 学校給食
 

〜〜〜 消費者との交流 〜〜〜
(顔の見える関係作り)
「いのち」に直結した食べ物を供給することを常に意識し、消費者と顔の見える関係作りを目指す。
 
★平成28年度は250家族が農業体験ツアーに参加


〜〜〜 新たな展開 〜〜〜
●加工品開発
●在来種の自家採取、保存の取り組み。
●新規就農受け入れ

●加工品開発
 自社ブランドのニンジンジュースの開発
 人参リキュールなど、地域特色を出せる商品開発を行う。
 野菜ネットワークのおかあさん達が主体となり、自社ブランドの人参ジュースの開発を行っております。

◎産地の特色を生かす
1.
2.
3.

4.
人参の品種を特定する。
化学肥料・農薬を使用しない。

地場にある食材を活用する。
  (ゆず等)
食品添加物を使用しない。


●新規就農受け入れ
 Uターン・Iターン就農希望者の受け入れ
 ★新規就農募集HP
  
◆新規就農者育成実績
  ●平成19年 1名
  ●平成21年 3名
  ●平成22年 3名
  ●平成23年 8名
  ●平成24年 3名
  ●平成25年 3名
  ●平成26年 2名
  ●平成27年 4名
  ●平成28年 4名
  ●平成29年 5名
  ●平成29年 研修生13名